ステラコーポレーション
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聖ヤコブの眠る サンティアゴ・デ・コンポステーラ

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場所

スペイン地図マドリードから約540キロ、飛行機で約1時間のサンティアゴ・デ・コンポステーラは、スペインの北西部、ガリシア地方の一都市。ヨーロッパの中央部からピレネー山脈を越えてサンティアゴを目指す道は「サンティアゴの道(Camino de Santiago)と称され、由緒ある聖堂や修道院があり、休息のための宿や病人の治療の場の役割をしました。この地域は世界遺産に指定されており、毎年多くの巡礼者が世界各地から訪れています。

名前の由来

サンティアゴとはガリシア地方の言葉で「聖ヤコブ」のこと。聖ヤコブ(大ヤコブ)は、ガリラヤ湖畔の漁師で、父はゼベダイ、母のサロメはイエスの母マリアの従姉妹、弟は福音記者聖ヨハネです。言い伝えによると、イエス・キリストの12人の使徒の1人である聖ヤコブがエルサレムで殉教したのち、弟子たちによって船にのせられました。その遺骸がガリシアに流れ着き、この地で墓が発見され、記念に聖堂が建てられました。これがサンティアゴ・デ・コンポステラの起源とされています。
コンポは野原、ステラは星、つまり「星の野の聖ヤコブ」という意味になります。ヤコブの墓が9世紀のはじめ、星の導きにより発見されたとされ、この名前がつけられたのではないかともいわれています。
その後11世紀から13世紀にかけて、ヨーロッパにおいて大規模な巡礼がおこなわれました。11世紀以降、トルコ人の侵入により聖地エルサレムへの巡礼が困難になると、そのかわりとしてサンティアゴへの巡礼はますますさかんになります。当時のアラブ人によるイスラム教に対抗し、キリスト教信仰のシンボルとしてサンティアゴはさらに栄えることになります。そしてローマ、東方のイスラエル、西方のサンティアゴ・デ・コンポステーラという「三大巡礼地」の一つとして多くの巡礼者が訪れることになったのです。

シンボルは帆立貝

サンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼者は胸から帆立貝をつるしていることが特徴で、巡礼に行ってきた証となっています。この帆立貝がシンボルとされた由来にはいろいろな説がありますが、そのひとつは、聖ヤコブの遺骸がエルサレムから流れ着いたというその船の底には、貝殻がたくさんついていたから、という説。または聖ヤコブはもともと漁師であったから、というもの。もうひとつは、昔の巡礼者は貝殻を使って托鉢(たくはつ)をしていたから、というものです。こういったいくつかのことが合わさって、サンティアゴのシンボルが帆立貝となったのかもしれません。
いずれにせよ、サンティアゴでは少しめずらしい貝をあしらったロザリオが売られており、ひとめ見るだけでこれがサンティアゴ・デ・コンポステーラのものだということがわかります。この地方は海が近く、漁師も多いため、漁師であった聖ヤコブは守護聖人として存在し、また帆立貝がそのシンボルとして浸透していったと考えることは、ごく自然なことにも思われます。

巡礼の証明書

「巡礼」とは歩くことが特徴であり、ヨーロッパでは250キロ以上歩かなければ「巡礼」とは言えないという考えが主流です。「巡礼者」と認定される証明書がでますが、現在では歩きか自転車でも証明書はでますが、バスで訪れた場合はバス1台に一枚しか証明書は発行されないことになっています。

巡礼路にあるみどころ

ロマネスク様式の傑作
世界遺産に指定されているこの巡礼路のある一帯には、修道院や教会、バシリカ(大聖堂)などロマネスク美術の傑作にあふれています。
ハビエル城
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パンプローナの南東に聖フランシスコ・ザビエルの生まれたハビエル城があります。誕生後まもなくここで洗礼を受け、フランシスコと命名されました。正面玄関の中央に聖なるキリストの礼拝堂があり、その聖堂には有名な十字架のキリスト像があります。このキリスト像には、ザビエルが巡礼の長い旅に疲労し、中国の一歩手前で息を引き取った日に、血を流したという言い伝えがあり、特別に崇敬されています。

ブルゴス
サンティアゴ巡礼路の中継都市であるブルゴスには、スペインの三大聖堂のひとつである「ブルゴス大聖堂」があります。英雄エル・シドが眠るところとして有名です。

レオン
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スペイン一美しいといわれるステンドグラスで有名な大聖堂があります。
アストルガ
サグラダ・ファミリア(聖家族教会)で有名なアントニオ・ガウディは多くの重要なカトリック建築の設計を手がけましたが、アストルガにある司教館もそのうちのひとつです。ここには「ばら色の大聖堂」と呼ばれているアストルガ大聖堂もあります。

ゴゾーの丘(歓喜の山)
コンポステラを間近にひかえ、約5キロ手前にある小高い丘。巡礼者たちがそこから初めて大聖堂の塔を見つけ、歓喜の声をあげるとされる場所。ここで巡礼者は体を清め、いよいよ街にはいっていきます。
巡礼の終着地の聖ヤコブ教会(大聖堂)
ロマネスク建築を誇るこのカテドラルは、1122年に完成した3番目の聖堂で、最初の聖堂はヤコブの墓が発見された9世紀初頭に建てられました。中央礼拝堂の下には、聖ヤコブと2人の弟子の遺体が埋葬されています。
聖堂の正面入り口には1128年に完成したマテオの作品「栄光の門」があり、芸術史上でも「ロマネスクの最高峰」とされています。

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ボタフメイロ
サンティアゴ・デ・コンポステーラの大聖堂(聖ヤコブ教会)。ここにたどり着いた巡礼者は、「栄光の門」をさわって中にはいっていきます。また、吊り下げ式の香炉「ボタフメイロ」の大きさに驚くことでしょう。重さ約80キロ、高さが1メートル60センチもある銀メッキ製のもので、14世紀以降大巡礼団が到着したり、大きなお祭りのときに使われてきました。これが天井からつりさげられ、ゆれて大きく弧を描き、聖堂の中がお香の匂いで満たれる様子は、この大聖堂での一つの特徴となっています。
このお香は長い巡礼の道を経て終点にたどり着いた巡礼者たちの汗のにおいを消す役目もあったと考えられ、描く弧の大きさには、いかに聖堂の高いところまで多くの人であふれていたかを想像させます。
聖ヤコブ
サンティアゴ・デ・コンポステーラのシンボルである聖ヤコブは、同時に今ではスペインの守護聖人でもあります。7月25日の「聖ヤコブの祝日」はスペインでもかなり大きなお祭りとなっており、この日が日曜日とかさなる都市は「聖年」とされ、巡礼もさかんになります。